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【北九州市主催】デジリハ報告会を開催しました

スタートアップ企業を応援し、社会課題の解決に取り組む北九州市の挑戦

北九州市では、市内スタートアップ企業の成長を支援するとともに、スタートアップ企業が有する技術やサービスを行政課題の解決に活かし、市内企業との協業による新たなイノベーションの創出を目的として、「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」を実施しています。

本事業の一環として、令和6年度より弊社は北九州市内の企業等と連携し、「デジリハ」を活用したDXリハビリセラピスト人材育成や障害児者支援の検証および実装に取り組んできました。

その取り組みの成果や実際の活用状況、現場職員の視点から得られた気づきや効果を共有する場として、2025年11月16日に実証施設による報告会が開催されました。

この報告会は、本プロジェクトの提携先のひとつである九州医療スポーツ専門学校 馬借第2校舎(学校法人 国際志学園)にて開催されました。日曜日の開催にもかかわらず、定員を大きく上回る40名以上が参加し、会場は満席となるなど、デジタル技術を活用した新しいリハビリテーションへの高い関心がうかがえる報告会となりました。

北九州市が目指す障害福祉×デジタルの未来

冒頭では、北九州市保健福祉局 障害福祉部 坂元部長より、 北九州市における障害福祉の現状と課題が共有されました。その中で、 デジリハが現場支援の質を高める新たな手段として期待されていることが述べられました。

続いて、 北九州市スタートアップ推進課より、デジタル革新を通じたスタートアップ支援の取り組みについて説明があり、 デジリハが北九州市の推進するプロジェクトの一環であることが紹介されました。(デジリハ、北九州市にて令和6年度企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業に採択

デジリハの取り組みと北九州プロジェクト概要

続いて、株式会社デジリハ 九州沖縄エリアマネージャーの柴山より、 デジリハのサービス概要および北九州市で進めているプロジェクトについて説明が行われました。(写真は、九州医療スポーツ専門学校の学生へのデジタルリハビリ講義や施設実習の様子)

本プロジェクトでは、 2024年度から2025年度にかけて北九州市の支援のもと、九州医療スポーツ専門学校、北九州市内の生活介護事業所と連携し、リハビリDX人材の育成、デジリハ導入による支援の質の向上、 成人領域における有効性検証などを、 産官学連携で推進しています。

導入事例①:小倉南障害者地域活動センター(生活介護事業所「レインボー」)

デジリハ導入から約8か月が経過した同事業所では、 身体機能の向上に加え、利用者一人ひとりの新たな強みや一面が引き出される変化が見られています。

これまでマンネリ化していた活動に変化が生まれ、
・活動参加率の向上
・運動意欲の向上
・運動習慣の定着
・身体機能の改善
につながっているとの報告がありました。

職員からは「できることが増える喜びが、 利用者の表情に表れるようになった」という声も聞かれています。 一方で、 実施場所の確保やスケジュール調整といった運用面の課題も共有され、 今後の改善点として、 大人向けアプリの充実や複数人同時プレイ機能への要望が挙げられました。

導入事例② インクル八千代(社会福祉法人北九州市手をつなぐ育成会)

八幡西区にある生活介護事業所・インクル八千代では、天候や気温に左右される屋外活動に代わる、安定した運動機会の確保が課題でした。

デジリハ導入後は、「運動が苦手な利用者でも自然と身体が動く」 といった変化が見られ、 利用者によってはデジリハを導入することによって運動機能の改善がみられた方が確認でき、運動習慣の定着にもつながっています。

また、複数人への同時対応が可能になったことで、 職員の負担軽減にも寄与。 個別設定によるアセスメントの充実など、 支援の質向上にも期待が寄せられました。

教育現場での活用 特別支援学校におけるデジリハ導入

北九州市教育委員会 特別支援教育課より、 北九州市の特別支援教育と市内4校の特別支援学校が参画する 「デジリハ for スクールプロジェクト」についての説明がありました。

現在、北九州市内の4つの特別支援学校 (小倉総合特別支援学校、 小倉北特別支援学校、 八幡西特別支援学校、 門司総合特別支援学校) が「デジリハforスクールプロジェクト」に参画しており、今回は小倉総合特別支援学校が実践事例を発表しました。

導入事例③ 小倉総合特別支援学校

同校では、 管理職を含めた全校体制でデジリハ活用を推進。 廊下への常設投影や全職員向け研修の実施により、デジリハが日常的な学習環境の一部として定着しています。

具体的な実践例として、
• 視線共有を目標とした高等部での活用
• 姿勢保持を促す小学部での授業実践
• タッチ操作による主体的な関わりの促進
などが紹介され、個別の状態に応じた細かなカスタマイズによって「できた!」を積み重ねている様子が共有されました。

アンケート結果から見るデジリハの効果

今回のデジリハ北九州プロジェクト参加事業所職員14名を対象としたアンケート(北九州市障碍者支援課実施)では、以下の結果が得られました。

・利用者への効果 「効果がある」:85.7%
・支援者視点での効果「効果がある」:85.7%
・リハビリテーションとしての活用の可能性:「活用できる」:92.9%
・今後の利用意向「使いたい」:92.9%

集中力向上や潜在能力の引き出しといった効果が評価される一方、職員の習熟度向上や運用体制整備の必要性も課題として挙げられました。

【好意的な意見】
・集中力向上や動体視力の養成、 身体機能維持につながる
・個々の状態に合わせて内容調整が可能で、 楽しみながら運動できる
・運動が苦手な利用者でもモチベーションを保ち、 達成感を得られる
・潜在能力の引き出しが行える

【改善が必要な点】
・障害特性に合わないケースへの対応
・不具合への対応体制
・職員の習熟度向上
・計画的な実施とサポート体制の強化

体験会と参加者の声

報告会後には、 九州医療スポーツ専門学校内のデジリハルームで体験会を実施。本イベント後の参加者アンケートでは、回答者全員が本報告会を 「大変よい」 または 「よい」と評価し、 デジリハがリハビリテーションや福祉教育現場において有効なツールであると回答しました。

デジリハ導入にあたっての課題や改善点に関する意見も寄せられた一方で、 デジタル技術を活用した新たなリハビリの可能性を知る機会となり、 北九州市が抱える地域課題の解決に向けた取り組みの一つとして期待できるとの声が多く聞かれました。全体として、参加者にとって学びと気づきの多い、有意義な報告会となったことがうかがえます。

【自由意見(一部抜粋)】

・障害の有無にかかわらず、主体的な活動や学びを支援するツールだと感じた
・データやアンケート結果、 導入事例(写真・動画) を交えて具体的な説明があり、 わかりやすかった
・デジリハの具体的な活用事例や効果と課題、新しい機能、他施設の活用状況について学ぶ機会となった
・センサーを腕だけでなく、足などさまざまな部位に活用できる点が参考になった
・継続的なアプリのアップデートが重要だと感じた
・ICT活用は「できない」 を 「できた」に変える可能性を秘めており、 デジリハはその良い教材であると思う
・楽しみながらリハビリができる点が評価でき、 特に教育現場での活用に期待が持てる
・幅広い対象者に対応でき、 教育現場での有効な選択肢の一つとして大いに期待できる
・導入には、 継続的な活用、 職員間の連携、 職員研修が重要だと感じた
・予算や活動場所、 職員教育を含めた計画的な導入が必要だと思う

北九州市内での導入拡大と今後の展開

北九州市内でのデジリハ導入施設は、この1年で10か所に拡大。 2025年11月にリニューアルオープンした「テクノケア北九州」 でも現在、 デジリハの展示が行われています。

今後は、 新アプリ開発や専門人材育成コースの開設などを通じ、 北九州市発の取り組みを全国へと広げていく予定です。

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